安いドメインはどこで取る?.comの取得・更新が安いサービスを比較【2026年版】
最も一般的な「.com」ドメインを例に、取得・更新が安いサービスを、Cloudflare Registrar、Porkbun、Spaceshipなどの海外レジストラと、国内サービスを含めて比較
目次
- 安さを判断する3つのポイント
- 1. 更新料金を見る
- 2. 追加費用を含めた「実際の支払額」を見る
- 3. Whoisプライバシー保護が無料か
- .comの価格は、何で決まっているのか
- 2026年11月1日に、.comの卸売価格が上がる
- 【比較表】.comの料金目安(2026年9月時点)
- Cloudflare Registrar:とにかく安く、値段が安定している
- 特徴
- 注意点
- Porkbun:自由度が高く、わかりやすい
- 特徴
- 注意点
- Spaceship:更新が安く、画面もモダン
- 特徴
- 注意点
- NamecheapとGoDaddy
- 国内サービスで選ぶなら
- Xserverドメイン
- ムームードメイン
- お名前.comについて:有名だが、筆者はあまりおすすめしません
- 筆者の実体験
- 料金面で知っておきたい「サービス維持調整費」
- 良い面もある
- 目的別のおすすめ
- 海外レジストラの匿名性(Whoisプライバシー保護)は大丈夫?
- ドメインを取得・更新するときの注意点
- 値上げ前に、まとめて更新する方法もある
- 為替の影響を受ける
- 自動更新の設定を確認する
- 安さだけで選ばない
- よくある質問
- ドメインは、あとから別のサービスに移せますか?
- 「初年度0円」「1円」のドメインは、お得ですか?
- 海外サービスでも、日本語のサイトは作れますか?
- DNSレコードは、自由に設定できますか?
- まとめ
独自ドメインを取得しようとすると、サービスごとに料金がバラバラで、「結局どこが一番安くて、安心なのか」と迷ってしまいます。「初年度1円」「0円キャンペーン」といった広告も多く、何を基準に選べばよいのかわかりにくいのが実情です。
しかし、ドメインは一度取得したら、サイトを運営する限り、毎年更新費用を払い続けるものです。本当に見るべきなのは、初年度の安さではなく、2年目以降の更新料金と、追加費用を含めた実際の支払額です。
この記事では、最も一般的な「.com」ドメインを例に、取得・更新が安いサービスを、Cloudflare Registrar、Porkbun、Spaceshipなどの海外レジストラと、国内サービスを含めて比較します。さらに、お名前.comについて、筆者の実体験と、料金面で知っておきたい点もまとめました。
※料金は、2026年9月時点で確認できた情報をもとにした目安です。為替や、後述する卸売価格の改定で変動するため、申し込み前に、必ず各公式サイトでご確認ください。
安さを判断する3つのポイント
1. 更新料金を見る
ドメインは、初年度だけを安くして、2年目以降に高くなるサービスがあります。「初年度100円」でも、更新が3,000円近くなるなら、長期的にはむしろ割高です。取得料金と更新料金が同じか、大きく違わないかを確認しましょう。
2. 追加費用を含めた「実際の支払額」を見る
表示価格とは別に、次のような費用が加算されることがあります。
- サービス維持調整費(国内の一部サービス)
- Whois情報公開代行(プライバシー保護)の費用
- 各種オプションの自動付帯
表示価格ではなく、請求画面で表示される最終金額で比較することが大切です。
3. Whoisプライバシー保護が無料か
ドメインを取得すると、登録者の名前や住所などが、Whoisという公開データベースに載る仕組みがあります。個人で運営する場合、これらを非公開にする「Whoisプライバシー保護」が、無料で付いているかどうかは重要です。
.comの価格は、何で決まっているのか
.comドメインの料金は、大きく次の3つで構成されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 卸売価格(レジストリ手数料) | .comを管理するVeriSign社が、レジストラに請求する費用。ドル建て |
| ICANN手数料 | ドメイン管理団体ICANNへの手数料(1年あたり0.18ドル) |
| レジストラの手数料 | 各サービスが上乗せする利益・運営費用 |
つまり、卸売価格とICANN手数料は、どのサービスで取得しても共通で、価格の違いは、主にレジストラの上乗せ分から生まれます。
2026年11月1日に、.comの卸売価格が上がる
見落とせないのが、卸売価格の値上げです。VeriSignは、2026年11月1日から、.comの卸売価格を、年間10.26ドルから10.97ドルに引き上げると発表しています。約7%の値上げで、これは、契約上認められている上限にあたります。
レジストラは、この値上げ分を、そのまま価格に反映することが多く、11月1日以降は、どのサービスでも、.comの価格が、おおよそ0.7ドル前後(1ドル150円で、約100円)上がる見込みです。ただし、値上げ幅の扱いは、サービスによって異なります。
【比較表】.comの料金目安(2026年9月時点)
海外サービスは、ドル建てのため、為替によって円換算額が変わります。参考として、1ドル150円で計算すると、10.5ドルで約1,570円になります。
| サービス | 取得・更新の目安(ドル建て) | Whoisプライバシー | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Cloudflare Registrar | 約10.44ドル(取得も更新も同額) | 無料 | 原価販売。DNSはCloudflare固定 |
| Porkbun | 約11ドル前後(取得も更新も同額) | 無料 | ネームサーバーを自由に変更可能。管理画面がわかりやすい |
| Spaceship | 約10ドル前後(更新) | 無料 | Namecheap系列の新しいサービス。初年度キャンペーンあり |
| Namecheap | 初年度は割安、更新は15ドル前後になる傾向 | 無料 | 老舗。初年度割引が中心 |
| GoDaddy | 初年度は非常に安いが、更新は20ドル前後になる傾向 | 対象による | 更新が高くなりやすい |
Cloudflareの価格は、卸売価格10.26ドルと、ICANN手数料0.18ドルを合わせた、10.44ドルです。上乗せは一切ありません。11月1日以降は、卸売価格の値上げにより、11.15ドルになる見込みです。また、Porkbunも、公式のヘルプで、11月1日から約11.81ドルに上がると案内しています。
Cloudflare Registrar:とにかく安く、値段が安定している
特徴
Cloudflare Registrarは、ドメインの卸売価格に、1セントも上乗せせずに販売しているのが最大の特徴です。そのため、取得時も更新時も、同じ価格で、価格の変動は、VeriSign側の値上げがあったときだけです。
- 取得・更新・移管が、原価で同額
- Whoisプライバシー保護が、無料で標準
- DNSSEC(DNSの安全性を高める仕組み)が、無料
- 取得時に、有料オプションの勧誘がない
注意点
- ネームサーバーが、Cloudflare固定になる:ドメインをCloudflareで取得すると、DNSはCloudflareで管理することになります。ただし、DNSレコード自体は、外部のサーバーのIPアドレスなどを、自由に指定できるため、通常のサイト運営で困ることは、ほとんどありません。
- 日本語の管理画面がなく、初心者には少し難しい:エンジニア向けに作られているため、画面の操作に、慣れが必要です。
- サポートは、基本的に自動対応が中心:有料プランでなければ、個別のサポートは、期待しにくい面があります。
- 取り扱いのTLDは、400種類前後:すべてのTLDに対応しているわけではないため、取得したいTLDが扱われているか、事前に確認しましょう。
DNS管理も含めて、Cloudflareにまとめたい方や、CDNやセキュリティ機能も、同時に活用したい方には、最有力の選択肢です。
Porkbun:自由度が高く、わかりやすい
Porkbunは、ブタのアイコンで知られる、海外の人気レジストラです。
特徴
- .comが、取得・更新ともに、11ドル前後で、同額
- Whoisプライバシー保護が、無料
- ネームサーバーを、自由に変更できる
- 管理画面がシンプルで、わかりやすい
- SSL証明書(Let’s Encrypt)や、URL転送、メール転送も、無料で付いてくる
- 550種類以上のTLDを取り扱い
注意点
- Cloudflareより、わずかに高い
- 取得や更新の、返金には対応していないため、購入前に、内容をよく確認する必要がある
- 日本語のサポートはない
ネームサーバーを、他のDNSサービス(Route 53など)に自由に向けたい方や、シンプルな画面で管理したい方に向いています。
Spaceship:更新が安く、画面もモダン
Spaceshipは、老舗のNamecheapが、2023年に立ち上げた、比較的新しいレジストラです。
特徴
- .comの更新が、10ドル前後と、Cloudflareと並ぶ低価格帯
- 初年度は、キャンペーンで、さらに安くなることがある
- Whoisプライバシー保護が、無料
- 管理画面が新しく、使いやすい。APIにも対応
注意点
- 電話サポートがない
- 一部のユーザーから、アカウント制限に関する不満の声も出ている
- 日本語には非対応
NamecheapとGoDaddy
Namecheapは、老舗の人気レジストラで、初年度は安く取得できます。ただし、更新時には、価格が上がる傾向があるため、長期で保有するドメインには、やや不向きです。
GoDaddyは、世界最大級のレジストラですが、初年度が極端に安い一方で、更新料金は20ドル前後まで上がりやすく、決済時に、各種オプションの案内も多くなりがちです。安さを重視する場合は、他の選択肢を検討したほうがよいでしょう。
国内サービスで選ぶなら
日本語の画面やサポート、円建ての決済を重視するなら、国内サービスも、有力な候補です。
Xserverドメイン
国内のサービスの中では、更新料金が、比較的安いことで知られています。サービス維持調整費が、加算されないため、表示価格がほぼそのまま請求額になり、料金の見通しが立てやすいのが特徴です。.comの更新は、1,600〜1,700円台が、目安です。日本語サポート付きで、初心者にも、使いやすいサービスです。
ムームードメイン
GMOペパボが運営する、国内の人気サービスです。初年度は、キャンペーンで、安く取得できることがあります。一方で、お名前.comと同様に、サービス維持調整費が加算されるため、更新時の実際の請求額は、表示価格より高くなる点に注意が必要です。
お名前.comについて:有名だが、筆者はあまりおすすめしません
国内最大手のドメインサービスとして、知名度は抜群のお名前.comですが、筆者自身は、あまりおすすめしていません。これは、実際に使ってきた経験にもとづく、個人的な感想です。
筆者の実体験
- セールスや案内が多い:契約すると、ドメインの更新や、各種オプション、キャンペーンなどの案内が、頻繁に届きます。
- 管理画面が、使いにくい:機能が豊富な分、画面の情報量が多く、目的の操作にたどり着くまでに、迷うことがありました。
なお、案内メールは、会員情報の設定から、配信を止められる場合があります。
料金面で知っておきたい「サービス維持調整費」
実際に支払う金額に関わる点として、お名前.comには、「サービス維持調整費」という費用があります。2023年2月以降の新規契約・更新に対して、表示価格に、一定の割合で加算される仕組みです。
この割合は、固定ではなく、定期的に見直されています。公式のお知らせによると、2026年9月1日からは、26.25%(オプションを含むドメイン)となっています。つまり、表示価格が2,000円のドメインなら、実際の請求額は、約2,500円強になる計算です。
「初年度0円」「1円」といったキャンペーンでも、更新時には、通常の料金に、調整費が加算されます。長期的に保有するなら、表示価格ではなく、調整費を含めた実質の更新料金で比較する必要があります。
良い面もある
公平のために、良い点も挙げておきます。
- 国内シェアが大きく、実績が豊富で、日本語のサポートがある
- 取り扱い種類が多い(630種類以上)
- レンタルサーバーと同時に申し込むと、ドメインが永久無料になる特典がある(対象ドメインに条件あり)
レンタルサーバーを、お名前.comで契約する予定で、特典を活用できるなら、選択肢に入ります。一方で、ドメインだけを、安く長く保有したい場合は、Cloudflare、Porkbun、Spaceship、Xserverドメインなどのほうが、実質的な負担を抑えられる可能性が高いです。
目的別のおすすめ
| こんな人 | おすすめ |
|---|---|
| とにかく最安・安定を重視したい | Cloudflare Registrar |
| DNSも含めて、Cloudflareにまとめたい | Cloudflare Registrar |
| ネームサーバーを自由に変えたい、画面のわかりやすさも重視 | Porkbun |
| 更新の安さと、モダンな管理画面がほしい | Spaceship |
| 日本語のサポートや、円建ての決済がいい | Xserverドメイン |
| レンタルサーバーとセットで、ドメイン無料の特典を使いたい | 契約するサーバー会社のドメイン特典 |
海外レジストラの匿名性(Whoisプライバシー保護)は大丈夫?
海外のサービスに、個人情報を預けることに、不安を感じる方もいるかもしれません。Cloudflare、Porkbun、Spaceshipは、いずれも、Whoisプライバシー保護を、無料で提供しています。取得したドメインの、名前・住所・電話番号などの情報は、Whoisの公開情報からは、非公開(またはレジストラの代理情報に置き換え)になります。
ただし、注意点もあります。
- Whoisで非公開になっても、レジストラには、本人の情報を、登録する必要がある
- 重大な規約違反や、法的な手続きがある場合には、法執行機関などの正式な要請に応じて、情報が開示されることがある(これは、国内のサービスでも同様)
- Cloudflareでは、Whoisの非公開を、オフにできない
個人でサイトを運営する場合は、これらのサービスの標準機能で、必要十分なプライバシーが確保できるケースがほとんどです。
ドメインを取得・更新するときの注意点
値上げ前に、まとめて更新する方法もある
2026年11月1日の卸売価格の値上げに備えて、更新時期が近いドメインは、値上げ前に、更新を済ませておくという考え方もあります。ただし、複数年の更新の扱いは、サービスによって異なるため、公式の案内を確認してください。
為替の影響を受ける
海外サービスは、ドル建てのため、円安の時期には、円換算の負担が増えます。クレジットカードの為替手数料も、別途かかる場合があります。円建てで、料金をシンプルに保ちたい場合は、国内サービスも、有力です。
自動更新の設定を確認する
ドメインの更新を忘れると、失効して、サイトやメールが使えなくなります。自動更新の設定と、登録メールアドレスが、有効になっているかを確認しておきましょう。
安さだけで選ばない
サポート体制や、管理画面の使いやすさ、DNSの自由度も、運用のしやすさに、大きく影響します。料金だけでなく、自分の運用スタイルに合っているかも、含めて選びましょう。
よくある質問
ドメインは、あとから別のサービスに移せますか?
はい、「ドメイン移管」という手続きで、他のサービスに移せます。多くの場合、移管すると、有効期限が1年延長されるため、その分の更新料金が、移管費用として支払われるイメージです。一般的に、取得から60日以内のドメインは、移管できないなどの制限があるため、事前に確認しましょう。
「初年度0円」「1円」のドメインは、お得ですか?
初年度だけを見れば、お得です。ただし、2年目以降の更新料金が、通常料金になり、サービスによっては、さらに調整費が加算されます。長期で使うなら、更新料金を、必ず比較しましょう。
海外サービスでも、日本語のサイトは作れますか?
もちろん、作れます。ドメインを取得するサービスと、サイトを公開するサーバーは、別々に選べます。ドメインは、海外レジストラで取得し、DNSで、国内のレンタルサーバーに向ける、という使い方も、一般的です。
DNSレコードは、自由に設定できますか?
Cloudflare Registrarでは、DNSがCloudflare固定ですが、AレコードやCNAMEレコードなどは、自由に設定でき、外部サーバーへ向けることも、問題なくできます。詳しくは、当サイトの各レコードの解説記事も、参考にしてください。
まとめ
安いドメインの選び方と、各サービスの特徴を、整理します。
- 見るべきは、初年度の価格ではなく、2年目以降の更新料金と、追加費用を含めた実質の支払額
- .comの卸売価格は、2026年11月1日に、10.26ドルから10.97ドルへ上がる予定で、どのサービスも、値上がりの見込み
- Cloudflare Registrarは、原価販売で、取得・更新が同額。ただし、DNSはCloudflare固定
- Porkbunは、ネームサーバーが自由で、管理画面がわかりやすい
- Spaceshipは、更新が安く、画面も新しい
- 国内なら、サービス維持調整費のないXserverドメインも、有力
- お名前.comは有名だが、サービス維持調整費(2026年9月1日から26.25%)がかかり、筆者の実体験としては、案内が多く、管理画面も使いにくいため、ドメイン単体での利用はあまりおすすめしない
- どのサービスを選ぶ場合も、取得後に、ドメインチェッカーなどのツールで、DNSの設定や登録情報を、確認しておくと安心
ドメインは、長く付き合うものだからこそ、価格の安さと、運用のしやすさの、バランスを見て選ぶことが大切です。取得後の設定確認には、ドメインチェッカーなどのツールも、ぜひ活用してください。