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他人が持っているドメインを購入する方法|所有者の調べ方から、交渉・支払い・移管まで

他人が持っているドメインを購入する方法を、所有者の調べ方、連絡の仕方、交渉、支払い、移管、購入後の設定まで、順を追って解説

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目次
  1. まず確認:本当に、そのドメインが必要か
  2. 他人のドメインを買う3つの方法
  3. 国内外の主な売買の場
  4. 購入の全体の流れ
  5. ステップ1:購入前の準備
  6. 予算を決める
  7. 商標を確認する
  8. 過去の履歴を確認する
  9. 代わりの候補を用意する
  10. ステップ2:現在の所有者を調べる
  11. WHOISで調べる
  12. WHOISが非公開の場合
  13. ドメインの使われ方を確認する
  14. ステップ3:意思決定できる人に連絡する
  15. 最初の連絡の例文
  16. ステップ4:価格を交渉する
  17. 最初に価格を言わないほうが、有利になりやすい
  18. 交渉のコツ
  19. ステップ5:支払いと、ドメインの移転
  20. 必ず、第三者(エスクロー)を通す
  21. ドメインの移転方法
  22. 購入にかかる費用の目安
  23. 危険なサインと、手を引くべきとき
  24. 所有者であることを確認する方法
  25. 売ってもらえない場合は
  26. 買えない場合の代替案
  27. 購入後にやること
  28. よくある質問
  29. 買いたいドメインの所有者が、見つからない場合は?
  30. ドメインブローカーは、使うべきですか?
  31. 交渉は、メールだけで進められますか?
  32. 個人でも、買えますか?
  33. 買ったあとに、トラブルが起きたらどうなりますか?
  34. まとめ

ドメイン取得サービスで、希望のドメインを検索したら、「取得できません」と表示された。ブランド名や、サービス名にぴったりの名前だったのに、すでに誰かに登録されている。そんな経験は、多くの方があるのではないでしょうか。

他人が持っているドメインを購入する

しかし、あきらめるのは、まだ早いかもしれません。すでに登録されているドメインでも、所有者が売ってくれれば、購入できる場合があります。実際に、ドメインの売買は、世界中で日常的に行われており、専用のマーケットや、仲介サービスも存在します。

ただし、通常のドメイン取得と違って、時間もかかり、価格も一定ではなく、取引のリスクにも注意が必要です。この記事では、他人が持っているドメインを購入する方法を、所有者の調べ方、連絡の仕方、交渉、支払い、移管、購入後の設定まで、順を追って解説します。

まず確認:本当に、そのドメインが必要か

購入に進む前に、次の点を確認しておきましょう。

  • そのドメインは、今、使われているか:サイトが運営されていたり、メールが使われていたりする場合、所有者が手放す可能性は低く、価格も高くなりやすい
  • 期限切れが近くないか:更新されずに失効すれば、通常価格で取得できる可能性がある。国内では、失効後に取得できる状態になった時点で、自動的に取得を試みる「バックオーダー」のサービスもある
  • 別のTLDや、少し変えた名前で代用できないか:「.com」がだめでも、「.jp」や、新しいTLD、キーワードの組み合わせで、十分な場合もある(詳しくは、「ドメイン名の決め方」の記事を参照)

それでも、「この名前でなければならない」という場合に、購入を検討することになります。

他人のドメインを買う3つの方法

方法メリットデメリット
売りに出されているドメインを買う(マーケット・オークション)すでに売る意思があり、価格も明示されていることが多い。取引の仕組みが整っている出品されている数が限られ、人気のドメインは高額になりがち
所有者に、直接交渉する安く買える可能性がある。条件を柔軟に決められる。仲介手数料がかからない時間がかかり、返事が来ないこともある。交渉の手間と、リスク管理が必要
ドメインブローカー(代理人)に依頼する交渉のプロに任せられ、成功率が上がりやすい。自分の身元を伏せて進められる手数料がかかる(購入額の10〜20%程度が目安)。進め方を、自分で細かく決めにくい

国内外の主な売買の場

  • 国内:お名前.comの「ドメイン売買サービス」などがあります。お名前.comの会員どうしで、ドメインを売買できるマーケットで、価格交渉や、オークション形式での購入が可能です。出品者の情報は開示されず、売買の契約や、取り消し、保証などは、当事者の責任とされているため、利用規約は事前に確認してください。
  • 海外:GoDaddy Auctions、Sedo、Afternic、Dynadotのマーケットなど、複数のプラットフォームがあります。ドメインブローカーの仲介サービスを提供している会社もあります。

購入の全体の流れ

おおまかな流れは、次のとおりです。

  1. 準備をする:予算、商標、過去の履歴、時間の余裕を確認する
  2. 所有者を調べる:WHOISなどで、現在の所有者や、連絡先を探す
  3. 連絡して、交渉する:意思決定できる人に連絡し、売買の意思や条件を確認する
  4. 支払いと、ドメインの移転を行う:エスクローなど、第三者を通して、安全に進める
  5. 購入後の設定を行う:DNSやメールなどを設定し、運用を始める

目安として、最初の連絡から、移転の完了まで、1〜2か月ほどかかります。相手の返事が遅い場合や、交渉が長引く場合は、さらに時間がかかることもあります。

ステップ1:購入前の準備

予算を決める

「どうしても欲しいから、いくらでも」と考えず、最低額と、上限額を、あらかじめ決めておきましょう。相場を知るには、次のような方法があります。

  • ドメインの査定ツールで、おおよその価値を調べる
  • 同じような名前・長さ・TLDのドメインが、過去にいくらで売買されたかを調べる
  • 売りに出されている、類似のドメインの価格を、確認する

ドメインの価格は、一律ではありません。数万円から、数十万円で取引されるものがある一方、短く、一般的な単語のドメインは、数百万円以上になることもあります。あくまで目安ですが、事前に「この名前に、いくらまで出せるか」を、事業の規模と照らして、判断してください。

商標を確認する

買ったあとで、商標の問題で使えなくなるのが、最も避けたいリスクです。交渉に入る前に、J-PlatPatなどで、商標を確認しましょう。交渉の途中で、商標のトラブルが起きそうだとわかった場合は、お金を払う前に、手を引くのが賢明です。

過去の履歴を確認する

インターネットアーカイブ(Wayback Machine)などで、過去にどんなサイトだったか、スパムなどに使われていなかったかを、調べておきます。詳しくは、「プレミアムドメインとは?」の記事でも解説しています。

代わりの候補を用意する

交渉が、うまくいかない場合に備えて、代わりの候補を、いくつか用意しておきましょう。候補が複数あると、相手の言い値に流されず、冷静に判断できます。

ステップ2:現在の所有者を調べる

WHOISで調べる

ドメインの所有者は、「WHOIS(フーイズ)」という仕組みで、調べられます。電話帳のように、登録者の名前や、連絡先などが、載っている場合があります。当サイトのような、ドメインチェッカーなどのツールでも、登録情報を確認できます。

なお、WHOISでは、過去の所有者の履歴も、あわせて調べておくと、参考になります。所有者が頻繁に変わっているドメインは、転売目的で保有されている可能性があります。

WHOISが非公開の場合

近年は、個人情報を保護するため、多くのドメインで、登録者の名前や住所が非公開になっています。特に、欧州の個人情報保護規則(GDPR)の影響で、ほとんどの情報が伏せられているケースも、多いです。

ただし、非公開でも、あきらめる必要はありません。

  • WHOISに、プライバシー保護用の、転送メールアドレスが表示されている場合、そこにメールを送ると、実際の所有者に、転送されることが多い
  • 一部のレジストラでは、所有者に連絡するための、問い合わせフォームが用意されている
  • ドメインでサイトが運営されているなら、サイトの問い合わせ先や、運営者情報から、連絡できる

ドメインの使われ方を確認する

所有者を探す手がかりとして、ドメインが今、どう使われているかも、調べてみましょう。

  • サイトが公開されているか(企業のサイトか、個人のサイトか、放置されているか)
  • 売りに出されている旨のページ(「このドメインは売り出し中」など)になっていないか
  • ドメインが、投資家の保有する、駐車ページ(広告だけのページ)になっていないか
  • MXレコードが設定され、メールに使われていないか(詳しくは、「MXレコードとは?」の記事を参照)

使われ方がわかれば、所有者の種類(企業、個人、投資家)が推測でき、交渉の進め方も考えやすくなります。

ステップ3:意思決定できる人に連絡する

連絡先がわかったら、売却について決められる人に、連絡が届くかが重要です。

たとえば、中規模以上の企業が所有している場合、サイトの管理担当者や、一般の問い合わせ窓口に送っても、無視される可能性が高いです。代表者や、経営者、ドメインの投資を行っている担当者など、決定権を持つ人に、たどり着くよう、調べてみましょう。

最初の連絡の例文

最初のメールは、丁寧で、簡潔なものにします。予算や、使用目的を、細かく伝える必要はありません。

件名:ドメイン「example.com」についてのお問い合わせ

○○様

突然のご連絡失礼いたします。△△と申します。

貴殿がご登録されている「example.com」について、
ご売却のご意思があるかどうか、お伺いしたくご連絡いたしました。

もしご売却をご検討いただける場合は、
ご希望の条件などをお聞かせいただけますと幸いです。

お忙しいところ恐縮ですが、ご返信をお待ちしております。

△△(氏名/会社名)
連絡先

自分の身元を、最初は伏せたい場合や、交渉に不安がある場合は、ドメインブローカーに、代理で連絡してもらう方法もあります。

ステップ4:価格を交渉する

最初に価格を言わないほうが、有利になりやすい

ドメインの交渉では、「先に価格を提示したほうが、不利になりやすい」という考え方が、よく知られています。まずは、「売る意思があるか」「いくらなら手放すか」を、相手に尋ねるところから、始めましょう。

ただし、これは絶対のルールではありません。相手が「あなたの提示額を教えてほしい」と返してきた場合は、下限に近い、現実的な金額を、根拠とともに提示するのが自然です。

交渉のコツ

  • 事前に決めた上限額を超えない
  • 相場の根拠(類似ドメインの売買事例など)を持って、話す
  • 攻撃的な言葉や、極端な値切りは避け、丁寧なやりとりを、心がける
  • 焦っている様子を見せない(急いでいるとわかると、価格が上がりやすい)
  • 断られても、状況は変わり得るため、時間をおいて、再度連絡してみる

ステップ5:支払いと、ドメインの移転

必ず、第三者(エスクロー)を通す

金額が合意できたら、支払いと、ドメインの引き渡しに入ります。ここで最も大切なのは、個人間で直接お金をやり取りせず、第三者を通すことです。

「エスクロー」とは、売り手と買い手の間に、中立な第三者が入り、代金を一時的に預かる仕組みです。Escrow.comなどが、代表的なサービスです。

段階内容
1. 合意売買価格と、条件を確定させる
2. 入金買い手が、エスクローに代金を支払う
3. 移転売り手が、ドメインを、買い手に移転する
4. 確認買い手が、ドメインを受け取ったことを、確認する
5. 支払いエスクローが、売り手に代金を支払う

これにより、「お金を払ったのに、ドメインが届かない」「ドメインを渡したのに、お金が支払われない」といった、リスクを避けられます。エスクローの利用を、拒否する売り手には、注意が必要です。また、エスクローを装った偽サイトもあるため、公式サイトのURLを、自分で確認してから、利用しましょう。

ドメインの移転方法

移転には、主に2つの方法があります。

  • 同じレジストラ内での、アカウント間の移動:売り手と買い手が、同じサービスを使っている場合に、ドメインの所有者を変更する方法
  • レジストラ間の移管:別のドメイン取得サービスに、ドメインの管理を移す方法。売り手が「認証コード(Auth Code)」を発行し、買い手が、移管先のサービスで、そのコードを使って、手続きをする

移管には、登録直後や、移管直後の制限期間などが、設けられている場合があります。また、移管の際には、通常、有効期限が1年延長され、その分の費用がかかります。移管先を選ぶときは、「安いドメインはどこで取る?」の記事も、参考にしてください。

購入にかかる費用の目安

項目目安
ドメイン本体の購入価格数万円〜数百万円以上(ドメインの価値による)
ブローカーの手数料購入額の10〜20%程度。最低手数料が、設定されていることもある
エスクローの手数料サービスや、取引額によって異なる。買い手・売り手のどちらが負担するか、事前に合意しておく
移管・更新の費用移管先のレジストラの料金(通常、1年分の更新を含む)
為替・送金手数料海外の取引では、ドル建てが多く、為替や、送金の手数料がかかる

金額は、ドメインや、サービスによって、大きく変わります。表の数値は、あくまで目安として、実際の見積もりを確認してください。

危険なサインと、手を引くべきとき

次のような場合は、取引を、見直すか、中止することを、検討しましょう。

  • 所有者であることを、確認できない:売り手が、本当にそのドメインの管理者か、確認できない
  • エスクローの利用を、拒否する:第三者を挟むことに、強く抵抗する
  • 価格が、相場を大きく超えている:査定や、類似の売買事例と比べて、あまりに高い
  • 商標の問題が、判明した:購入後に、使えなくなるおそれがある
  • 極端に、急かしてくる:「今日中に決めないと、他に売る」などと、冷静な判断を妨げようとする
  • 不自然に、個人情報や、パスワードを求めてくる

所有者であることを確認する方法

売り手が、本当にそのドメインを管理しているかは、次のような方法で、確認できます。

  • WHOISに表示されている、連絡先のメールアドレスから、返信してもらう
  • 買い手が指定した、ランダムな文字列を、ドメインのTXTレコードに、追加してもらう(DNSを操作できるのは、管理者だけのため、有力な確認になる)
  • 購入の際の領収書などの、証拠書類を見せてもらう

TXTレコードの確認は、当サイトのようなドメインチェッカーで、簡単にできます。詳しくは、「DNSレコード」に関する記事を参照してください。

売ってもらえない場合は

他人が正当に所有しているドメインを、強制的に買い取ることは、できません。所有者が、売る意思を持たない場合は、あきらめるしか、ありません。

例外として、次のようなケースでは、紛争処理の手続きを、利用できる場合があります。

  • 自分が、その名前の商標権を持っていて
  • 相手が、不正な目的(悪意)で、そのドメインを登録・使用している

この場合は、国際的な紛争処理の仕組み(UDRP)や、「.jp」ドメインなら、JPドメイン名紛争処理方針(JP-DRP)に基づいて、申し立てができます。ただし、商標の権利がなければ、利用できませんし、「悪意」の証明も必要です。専門家に相談しながら、進める必要があります。

買えない場合の代替案

  • 別のTLDや、名前の組み合わせで、空いているドメインを探す
  • 期限切れを待つ、または、バックオーダーを利用する
  • 時間をおいて、再度、所有者に連絡してみる

購入後にやること

ドメインを、自分のアカウントに移したら、次の設定を確認しましょう。

  • ネームサーバーと、DNSレコードの設定:AレコードやCNAMEレコード、MXレコード、TXTレコードなどを、必要に応じて設定する(詳しくは、各レコードの解説記事を参照)
  • TTLの設定:変更を、速やかに反映させたい場合は、短めに設定する。反映に時間がかかる仕組みは、「ドメインの反映はなぜ時間がかかる?」の記事を参照
  • Whoisプライバシー保護の設定:個人情報の公開を防ぐ
  • 自動更新の設定:更新忘れによる失効を防ぐ
  • SSL証明書と、CAAレコード:HTTPSでサイトを公開する場合の、設定を確認する
  • 以前の所有者の設定が残っていないか:古いDNSレコードや、メールの設定などが、そのまま残っていないかを、点検する

よくある質問

買いたいドメインの所有者が、見つからない場合は?

WHOISが非公開でも、転送用メールアドレスや、問い合わせフォームが使える場合があります。それでも連絡がつかない場合は、ドメインブローカーに依頼する方法もあります。

ドメインブローカーは、使うべきですか?

交渉に慣れていない場合や、時間がない場合、所有者の身元を、特定しにくい場合には、有力な選択肢です。ただし、手数料がかかるため、自分で交渉する場合との、費用対効果を比べましょう。

交渉は、メールだけで進められますか?

はい、ほとんどの場合、メールで進められます。合意した内容は、必ず文面(メールなど)で、残しておきましょう。

個人でも、買えますか?

はい、買えます。ただし、金額が大きい場合は、エスクローなどを使い、取引の安全性を確保してください。

買ったあとに、トラブルが起きたらどうなりますか?

エスクローを使っていれば、代金の支払いと、ドメインの移転が、確実に行われる範囲で、保護されます。ただし、購入後の商標トラブルなどは、防げないため、事前の確認が大切です。

まとめ

他人が持っているドメインを、購入する方法について、要点を整理します。

  • 「取得できません」と表示されても、所有者が売ってくれれば、購入できる場合がある
  • 方法は、マーケット・オークション、直接交渉、ドメインブローカーの3つ
  • 準備として、予算、商標、過去の履歴を、確認し、代わりの候補も用意する
  • 所有者は、WHOISなどで調べ、意思決定できる人に、連絡する
  • 最初に、自分から価格を出さず、売る意思と希望価格を、相手に尋ねる
  • 支払いは、エスクローなどの第三者を通し、個人間で直接やり取りしない
  • 所有者の確認には、TXTレコードの追加など、DNSを使った方法も有効
  • 強制的に、買い取ることはできない。商標権者の紛争処理は、例外的な手段
  • 購入後は、DNSやメール、更新の設定を、点検する

時間はかかりますが、手順を踏んで、慎重に進めれば、理想のドメインを、手に入れられる可能性があります。ドメインの登録情報や、DNSの状態、現在の使われ方は、ドメインチェッカーなどのツールで、調べられます。購入を検討する際は、ぜひ活用してください。